2018年12月

2018年12月 · 2018/12/28
社会人になったばかりの頃、周りの大人から「社会に出たら必要なことは応用力なのだ」と、よく言われました。実にその通りで、学校教育の役割は、基礎となる「読み書き計算」なのですから、若者が「習ったことが役に立たない」というのは、ちょっと間違っています。...

2018年12月 · 2018/12/25
自らの考えを人に伝え、議論し、力を結集して、さらに行動に至らしめるにはどうするべきか。 人間は言葉でものを考えるわけですし、自分の持っている言葉でしか考えることができません。さらに相手に上手く伝えるには、自分が持ち合わせる言葉を繋ぎ合わせて論理的にしたり、工夫して情緒的にしたりするわけですから、そこには思考力を必要とします。...

2018年12月 · 2018/12/21
前回この場で、2018年の開成中学の入試問題(カニ弁当問題)に触れましたが、これをモデルとして、他の私立中学も2019年度以降、一斉に「思考力・判断力・表現力」を中心に評価する様々な出題がなされることでしょう。当然、私立中学への進学指導に日々情熱を傾けている進学塾教師もこの種の担当教科の枠を越えた教科横断型の問題に対応していくことが求められます。そして何より、これからの受験生は、自分の頭で考え、判断し、表現し、多様な人々と協働していくことを目標とした学習をしていく必要があります。それは、大学入試まで、要求されていくことがほぼ変わらない、主体性を重んじた学習スタイルのはずです。 ところで、今回の開成の「カニ弁当問題」では、廃棄ロスや機会損失といった言葉を知らなくても、読み解くことができる感性が必要でした。廃棄ロスを認めてでも機会損失に重きを置くのか完売を評価するのか。この感性を磨くにはマーケティングの知識を暗記するようなやり方では無理です。また、周りとの関係を絶って家庭の閉じられた世界の中で、与えられた教材と向き合い、限られた人と接することでも磨かれていきません。そういうスタイルの学習を続けても社会に出て通用しないどころか中学受験にすら太刀打ちできない時代に突入したということです。 この問題では、「表現に客観性を欠く部長」が登場しています。客観性を持つというのはとても難しいことです。しかし私は、単純に人間心理がわかるというようになっていくことが求められていると思いますし、それが生きる力の根幹となる人間性に繋がっていくのではないかと思っています。 目指すのは、多様な仲間と生き生きと課題解決に取り組み、自分たちの考えを伝えようとする姿。それが将来の真のエリート像です。 「相手の気持ちがわかるかどうか」、「それを意識した振る舞いや言動ができるか」、「今、相手は何を求めているのかを知りたいと思っているかどうか」が客観性です。「こういう言い方をしたら、相手はどう思うのか」「こういう態度をしたら、相手はどう思うのか」「こういうメールを送ったら、相手はどう思うのか」・・こういうことに「無神経」な人は成功できない時代なのではないかと思います。やはり、無神経な人は、他の人から応援されません。どれだけ専門力があったとしても、ビジネス能力が高くても、他人から応援されない人には限界があります。人1人ができることは限られているからです。

2018年12月 · 2018/12/18
かつて「テストの点だけでは本当の学力は分からない」という一般論がありました。 それなら、何によって「学力」が身に付いたと判断するということだったのでしょう。 やはり、テストの点数で測るのではないでしょうか。しかし、学力の測り方が変わって、本当に「かつて」のテストでは、本当の学力が分からないことになってきました。...

2018年12月 · 2018/12/15
トロントにいて感じることは、現地校に通っている日本人の中高生は、日常的に多様な価値観や考え方に触れていて、自分ではその価値にまだ気づいていないということです。彼らは日本に帰国した時にきっと、違和感を抱くことでしょう。その違和感こそ海外で育んだ感性の土台なのですから忘れることのないよう大切にしてほしいと願います。海外に生活するということは、単にその国の言葉を習得するという以上の大きな価値を与えてくれます。異文化適応力は海外生活者にしか備わっていません。 また、外国人とコミュニケーションしなければならない状況下での対応能力は、海外で生活した経験のある帰国生にとって一生の宝であることは間違いありません。 Japan StandardとGlobal Standardに気づけることで帰国生が活躍する機会は、今後どんどん増えていくことでしょう。外国語は異文化理解やコミュニケーションのための手段の一つです。ですから英検もTOEFLも英語力を計るよいテストの一つですが、スコアが高いことがコミュニケーション力の高さであるとは限りません。異文化理解や異文化の中での対応力と絡み合い、高度な言語運用能力として使いこなすことでさらにハイパフォーマーになっていくのではないでしょうか。 大学入試では受験者を評価するに際して、これまで以上に思考力やコミュニケーション能力を重視するようになりますが、そういう意味では「帰国生の視座」はとても興味深いものです。

2018年12月 · 2018/12/12
2020年大学入試改革以降は、知識の多寡によって合否が決まるような仕組みではなくなります。 「社会は暗記科目」・・そういう発言もなくなっていくことでしょう。...

2018年12月 · 2018/12/11
社会人になったばかりの頃、周りの大人から「社会に出たら必要なことは応用力なのだ」と、よく言われました。実にその通りで、学校教育の役割は、基礎となる「読み書き計算」なのですから、若者が「習ったことが役に立たない」というのは、ちょっと間違っています。...

2018年12月 · 2018/12/10
中学入試では、国語だけでなく理科でも社会でも記述式問題が出題されます。 また、2020年教育改革では大学入学共通テストで数学にも記述式問題が出題されることが決定しています。さらに、国語では(教科の枠を越えてあえて国語で出題されているのですが)「自分の考え」を書かせるタイプの問題が増えてきています。...

2018年12月 · 2018/12/09
孫子の兵法の多くは、書店では現代語訳がビジネス書として置かれています。 確かに、ビジネスのいろいろな場面で引用されます。 私もビジネ書として何度か読みました。 相手(敵や自軍の兵士)の心理を読むことで兵法を教えています。 現代語訳を読みますと、つまるところ人間の心理を解説しているように思います。...

2018年12月 · 2018/12/08
日本では、中学受験をするに当たってお母さんは、今まで続けてきた習い事をやめるか、続けるか、いつ頃まで続けてよいのかを悩みます。 特に、かなり“モノ”になっている場合、無駄になってしまうような気がしますし、受験勉強に専念したほうが効率がよい気もしますし、板挟みになります。...

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