
2020年の教育改革に向けて、中学受験志願者家庭で特に気になるのは、英語学習かもしれません。
「英語がいずれ中学入試の必須科目になるのでは」と考えるのは極めて自然な発想ではないでしょうか。
2020年に小学5年生になる生徒が受験する2022年中学入試からは、現在のような選択科目としての「英語」ではなく、入試科目にする学校が出てくるでしょうし、「英語・算数・国語・理科・社会」の5科入試・「英語・算数・国語」の3科入試の学校が出てくるかもしれません。
英検資格を評価して加点する学校も増えて行くでしょう。
首都圏の国立・私立中学校で入試に英語を選択科目などで導入している学校は模試センターの発表しているデータによると2014年:15校
2015年:33校
2016年:64校
2017年:95校
2018年:112校
と、ここ5年で8倍近くに増加しています。
また、募集要項に「帰国生入試の出願資格がある方も、一般・英語選択入試に出願できます」と記載している中学校もあります。帰国生で英語ができて、算数・国語も一般入試合格者に負けないレベルの生徒が欲しいということでしょう。
さて、小学生と英語との関係は、これまで習い事的に英語を体験させようとする大多数の家庭と、インターナショナルスクールに通わせるなど本格的に英語力を身につけさせようとする一部の家庭に分かれていました。ほとんどの家庭は学校外の習い事として取り組まれていたと思いますが、今後は二極化して行くかもしれません。英検準1級や1級を目指すような家庭が増えて行くかもしれません。
もちろん中学受験ともなると他の受験科目対策も相当量になるので、どこまでを求めるかは難しいところだと思いますが「準2級」あたりを目標に取り組む家庭が現れるのではないでしょうか。
英語圏に赴任していらっしゃる駐在員家庭は英語習得環境においては大きくリードしています。このチャンスを活かしつつ、算数・国語でも高いレベルで負けない学力をつけておきたいですね。