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校長記事 -根の深い木 15-

日本では、中学受験をするに当たってお母さんは、今まで続けてきた習い事をやめるか、続けるか、いつ頃まで続けてよいのかを悩みます。

特に、かなり“モノ”になっている場合、無駄になってしまうような気がしますし、受験勉強に専念したほうが効率がよい気もしますし、板挟みになります。

英会話教室、バレエ教室、ダンス教室、ピアノ、書道、スイミング・・いまの小学生はとても忙しいスケジュールの中で受験勉強しています。

日曜日や祝日には、発表会や試合があります。模試のスケジュールと重なったりすると発表会、試合に参加できず、それがストレスになります。

総合的に判断して最善の策を採るというのは、保護者としても、とても難しいマネジメントです。

その昔は、中学受験は「必勝」「決戦」「戦場」「天王山」などという勇ましい形容ばかりで煽り立てられ「受験するのに習い事なんてする暇はない」と言わんばかりの勢いでしたが、最近は両立を図るご家庭が多い気がします。

実際に両立する子もいますし、模試を一度も受験せずに第一志望に合格した子もいました。

自分で決められる子もいれば、家庭の方針の場合もあれば、学年を決めて、やめるタイミングを決めている場合もあります。本人と家庭がその習い事をどう位置づけているかにもよります。こういうことでも今は多様性があります。

どちらを優先するか、何を大切にするかはその家庭の考え方次第です。

「続ける」「続けない」という選択は、本当によく家族で話し合うべきですが、「でなければばならない」という考え方は子どもを追い詰めます。

大切なことは、どちらをとっても「継続することによって身につく自信」を体験することではないでしょうか。

「子どもの○○能力に的を絞り、最大限引き出し、可能な限りは挑戦させたい!」という○○に「サッカー」が入る場合も「学習」が入る場合もあります。もちろん、両方が入る子どももいます。