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校長記事 -根の深い木 19-

2020年大学入試改革以降は、知識の多寡によって合否が決まるような仕組みではなくなります。

「社会は暗記科目」・・そういう発言もなくなっていくことでしょう。

特に歴史は暗記科目の権化みたいないわれようでした。しかし、これを「思考する歴史教育」「考える歴史教育」に変えていくと文部補佐官の鈴木寛さんはおっしゃっています。とても重要な価値のあることだと思います。

今の時代では知識を溜め込まなくても、検索エンジンがほとんど代わりをしてくれます。

“メモライゼーションはAIがやってくれるのだから、人間は「何かよくわからない込み入った問題」に対して、どういうふうにそれを攻めていくのか、問題を把握し、あるいは問題を再設定し、そしていろいろなリソースを集めて、それに対するソリューションをチームワークで提供することだ”と鈴木寛さんはおっしゃっています。

ですからこれから社会に出て行く若者には、時代の変化のスピードに対応して行く柔軟性や、他者と上手にコミュニケーションできる力がますます求められていきます。

英語は大学入学共通テストからはなくなり、民間資格8種類のうちのどれかのスコアを申告することになります。つまり、入試は蓄積された努力の多寡を見るもの−例えば、高校での成績と小論文・面接を中心に選考が行われる帰国生入試のようなやり方がスタンダートになって行くのではないでしょうか。そして、大学入学前に自分の興味関心を明確にし、大学選び、学部選びをして行く、入学後はより深く学び、そして、自分を上手くプロデュースできるようになって行くことが学生時代の重要課題になるのではないでしょうか。そうすれば、少なくとも大学3年の冬から「自分探し」をしなくて済むようになるでしょう。グローバルコンピテンシーを培うためには、その時点で自分探しをしているのは「本人だけのゆとり」があり過ぎます。その時点で大切なことは、「私はこれまで何をしてきたか・何ができているか」だということです。