· 

変化に対応するべき教師 ‐根の深い木 55‐

以前この場で、子どもたちに求められる学力の定義が変わると書きましたが、当然、教育改革を機に進学塾に求められるものも大きく変わっていくはずです。

 英語4技能を問われることになれば、これまでの英語教育の中身や評価のあり方は急速に変化します。英語指導システムも大きく変革して行きますが、通用しない英語教師は、意識変革をしなければなりません。それが嫌なら他教科への転向を迫られるでしょう。

従来型の塾が淘汰され塾業界に大きな変動が起きるかもしれません。

 

英語教育改革は既に始動しています。

 小学校英語の教科化で中学入試の英語導入は明確なトレンドになっています。

中学受験市場も多様化しつつあります。これまで家庭は中学受験を決意すると同時にいくつものことを犠牲にして受験学習に専念することが当然とされてきましたが、今や習い事やスポーツとの両立、家族との休日確保など、保護者の意識も大きく変化してきています。

 また、学校選びにおいても保護者の意識は変わり始めています。首都圏の中学受験市場では大学付属校人気が続いています。大学付属であれば大学受験を意識することなく、高校生の間に海外留学を選択することもでき、高3になっても部活と両立しながら進路についてじっくり考える時間もあり、「どこの大学にいけるか」ではなく「どの学部で何を学ぶべきか」ということに時間をかけられます。

 受験勉強に時間を費やす代わりに、将来に繋がる学習を考える余裕があります。加えて大学付属校はスーパーサイエンスハイスクールやスーパーグローバルハイスクールに指定されているところが多いのが特長です。

 入試改革で想定される学力3要素の一つ「主体性・多様性・協働性」を考えれば小中学校時代の経験知の充実やさまざまなものごとへの好奇心をはぐくむことはますます重要になります。

 大学入試改革とそれにともなう学力観の変化がもとで見直されていることはたくさんあります。教師はこれらの変化に対応していかなければ、子どもたちを応援することができません。