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人に好かれること ‐根の深い木 60‐

 勇気がないとできないというのは、それが難しいことだということです。

  “嫌われる勇気”という本が売れたということは、普通は「嫌われるのがいやだ」ということです。この本を読んでいないので内容を知りませんが、内容とは関係なく、私は、人に好かれるというのは大切なことだと思います。

 素直な人は誰でも、人に好かれたいと願うはずです。

 私たちの仕事の場合は、相手が子どもです。子どもに嫌われて良いことは一つもありません。また、私たちはいつも子どもを認めてやらなければなりません。そのためには、子どもを好きでいることが大切です。相手のことが嫌いでも相手を認めることはできますが、嫌いだと話が弾みません。まして、子どもは心の中でいつも自分を認めてくれ、認めてくれと叫んでいます(これはきっと子どもに限りません)。

 人が自分より良い点を取れば、羨ましく、負けて落ち込むこともあれば、悔しくて挽回の努力を決意する場合もあります。そして、子どもは頑張ったことは、認めて欲しくてうずうずしています。

 私たちの仕事は認めてやること、関心を持ってやることです。無関心が最もいけません。叱ってやらせるとか、できない場合はペナルティを与えるというのは、教育では最悪の方法です。そう考えますと成果を上げたいならば、「どういう手法をとるか」は大きな問題です。

 ①厳しくて怖いけどよくわかる

 ②甘くて、叱られることもないけどよくわからない

 ③どちらでもないけどよくわからない

 ④親切で面白くてよくわかる

いろんなパターンがありますが、一番いいのは④です。①は④へ向けた通過点ではないでしょうか。怖い必要はありませんから。

 「お前のためを思って言っているのだ」と厳しいことを言う手法も確かにありますが、子どもは「本当かなぁ」と疑っています。信頼関係が前提にないとスタイルでは選べないはずです。私たちは子どもには「いい先生に当たった。」と思われなければなりません。

 人には得手、不得手がありますが、「人間」が不得手でない方が良いと思います。そして人に好かれるには優しくしてあげることが大切です。人に好かれることと、嫌われることは、どちらが難しいのでしょう。

 私たちは、子どもに好かれて誰よりもよくわかる授業ができる教師になりたくてうずうずしています。