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時事問題‐根の深い木 90 ‐

大人の雑談では、お互いに何か共通する話題を探して、時事問題を切り出すことがあります。「誰がどういう影響を受けるのか?」「そもそも誰が悪かったのか?」「政府はどのように対応すべきか?」などで会話が膨らんでいきます。時事について知っておくことは、中学受験生や大学受験生にとっては、良い受験勉強にもなります。

中学入試では、多くの学校において、社会で起きた出来事を題材として出題されます。今年の入試問題を見ても「成人年齢を18歳以上に引き下げる改正民法の成立」や、「選挙における男女の候補者数を同じにすることをめざす候補者男女均等法の成立」、「参議院の定数を増やす改正公職選挙法の成立」、「天皇の退位」、「大規模災害発生時の支援方法」、「サマータイム導入の検討理由」など、国内で大きな注目を集めたニュースについて幅広く出題されました。また、グローバルな視点から、イギリスのEU離脱、核兵器をめぐる現状と課題なども出題されました。こうした時事問題に対応するためには、社会で起きている出来事を知り、自分の言葉で説明できるようにしなければなりません。日本には財政や社会保障、産業政策やエネルギー政策など、多面的な視点をもとに解決していかなければならない問題もあります。中学入試の時事問題からは、これからの時代を生きていく子どもたちに「社会で起きている問題を自分の頭で考える人材」を育成したいという学校側のメッセージを感じ取ることができます。高校生以上は、あらゆる分野のトピックに対して自分の意見を述べるということに慣れることが大切です。就活生にとっては、面接時に問いかけられて、応答できない場合、単に「関心がない」では済まないこともあります。「意見がない人」、「中身のない人」と思われても仕方がありません。

時事問題に弱い人の理由のひとつとして、そもそもあまり時事問題について議論したことがないということがあります(これは、議論型の授業に参加することで簡単に解消されますので是非、NYCAにご相談ください。お子さんは受講した日から、関心を持ち始めます)。時事問題は、つけ焼刃ではどうにもなりませんが、それぞれのトピックについて自分の意見を持つ、という習慣をつけることができれば、大学入試の小論文や就活の面接では圧倒的に有利になるだけでなく、今後のコミュニケーション活動にも良い影響を及ぼします。

社会の変化が理解できるようになれば、それをきっかけに、日ごろから世の中の出来事に関心を持ち、意見や考えを発表できるようになります。

 

時事問題は、社会人が日常的に考えることですが、子どもも受験学習と堅苦しく捉えるのではなく、毎日接することで、会話が膨らむようになります。時事問題こそ、現実のさまざまな問題に興味・関心を持って、自分の頭で考えているかどうかを測る、本当の学力を問う題材と言えます。