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グローバル人材再び‐根の深い木 101‐

少し前まで、「世界はこれからグローバリゼーションが進む、ヒト・モノ・カネの流れがますます加速する」と言われていました。世界はグローバリゼーションを成長のエンジンにしてきました。日本では、2020東京オリンピックを契機に振興策も練られていました。しかし、COVID-19で世界は一変し、グローバリゼーションの「負の側面」を見せつけられたようにも感じられました。

私たちの日常は大きく変わりました。

ところで、経済は大きく後退しましたが、変化そのものには「負」があるわけではありません。テレワーク(リモートワーク)、テレビ会議、オンラインショッピング、テイクアウトなどの需要が急上昇しました。衛生意識も向上しました。働き方も消費スタイルも、大きく変革されつつあります。

オンライン教育を導入する教育機関も間違いなく増加しました。地域や経済状況に影響されない公平な教育機会が提供されていく期待感があります。移動時間が短縮できることで得られるものもあるはずです。

但し、今回の災禍で学校が長期休校になり世界中の子どもたちは、本当に割りを食ってしまいました。学校に行けない、友達と会えない、スポーツは、することも観戦もできないなど、大きなストレスだったと思います。

それでも、状況を嘆くだけの受け身ではなく、日常の生活で、問題解決能力を磨く機会とすることが、これからは、大切だと知ることができました。「家の中での新たな時間の使い方を考える、あるいは見直してみる」、「新たな学習方法にチャレンジしてみる」、「自分の生活習慣を大きく変える」など状況により柔軟に思考も行動も変えていけるかを問う機会でした。

グローバル化が突きつけている課題をも含めて、グローバリゼーションでなければなりません。これで世界の交流が止まるわけではありません。また、世界中が同じ災難に見舞われた時、人は強く母国を意識するのではないでしょうか。その時、自分たちの国はどうかと、あらためて考えるようになります。「今、日本(世界)はどんな問題に直面しているのか」「するべきことは何か」などについて、自分の頭で考えたり、賛成と反対の両方の意見に接したりすることも大切です。

グローバリゼーションが進まなければ、国境を越えて起こる問題を解決することができません。自国を第一に考える政治家がいることは当然のことですが、地球規模の問題を抱えている現代社会では、多くの国が手を取り合うべきですし、そのためには国を越えて交流したほうが、解決に近づくでしょう。経済的なことばかりでなく、様々に発展するメリットもあるに違いありません。それぞれに確固たるアイデンティティを持って、世界を舞台に活躍できる人材になることがグローバル人材だと思います。